まず結論
暫定設計は、setup-mdm.ps1 とBATラッパーを1つの配布物として登録し、現行画面でLocalSystem相当の実行を確認できた場合にBATを起動する方式です。
BATはPowerShellの起動方法と64bitホストを明示できます。ただし、LANSCOPEがBATの終了コードを取得・判定するか、BATとPS1を同じフォルダへ配置するかは現行公開情報で確定できません。
**対象はオンプレミス版です。**LANSCOPE Endpoint Manager クラウド版は、PS1/BAT、複数ファイルの配置、実行アカウント、終了コードの仕様がオンプレミス版と異なり、公開情報だけでは確定できません。本ページの手順をクラウド版へ流用しないでください。
**検証状況:実機検証待ち。**公開一次情報で確認できたのは、現行Ver.9.4.8.0、Windows 10 / 11、ファイル/アプリの配布・実行、実行パラメーター、複数ファイルを組み合わせた配布物、スケジュール、BITS/中継配布です。LocalSystem、BATの実行方法、同一フォルダ展開、64bit PowerShell、終了コード、標準出力/標準エラー、再試行は現行公開情報では確認できません。契約者向けLANSCOPE PORTALまたは1台実機で確認するまで、検証済み手順として扱わないでください。
仕組みを30秒で理解する
setup-mdm.ps1 が行います。
事前準備
- Folta管理者権限
- LANSCOPE Endpoint Manager オンプレミス版の管理者権限
- 対象は現行サポート版Ver.9.4.8.0を基準とし、利用中バージョンを記録する
- Windows 10 / 11のテスト端末 1台
- Google ChromeまたはMicrosoft Edge
- ファイル配布・実行機能を利用できること
- 対象端末からFolta APIと拡張機能更新先へ、LocalSystemでHTTPS接続できること
- Folta管理画面の[セットアップ]から取得した最新のWindows用セットアップキット
1. セットアップキットを準備する
Folta管理画面の左サイドメニューで、[端末]から[セットアップ]を開きます。左サイドメニューの[端末]にある[セットアップ]を選択します。
Windowsを選択し、Windows用セットアップキットをダウンロードします。
ダウンロードには編集権限が必要です。ブラウザの配布設定が完了していない場合は、ダウンロードボタンが無効になります。
- [Windows用をダウンロード]を押します。
- ZIPを管理者PCで展開します。
setup-mdm.ps1があることを確認します。- 同じフォルダに
install-folta-lanscope.batを作成します。
- PowerShellを明示的に起動する
- 32bitのLANSCOPEエージェントからも64bit PowerShellを選ぶ
%~dp0でBATと同じ場所のsetup-mdm.ps1を指定する- PowerShellの終了コードをLANSCOPEへ返す
setup.ps1 は手動導入用のため使用しません。extension フォルダも配布不要です。
2. LANSCOPEへ配布物を登録する
LANSCOPEのファイル配布機能で、次の2ファイルを1つの配布物として登録します。
画面上の項目名が違っていても、次の状態になれば構いません。
- BATとPS1が端末上の同じフォルダへ配置される
- BATがLocalSystemで起動される
- BATの終了結果をLANSCOPEで確認できる
3. 対象とスケジュールを割り当てる
- 配布対象にテスト端末1台だけを指定します。
- 配布・実行スケジュールを設定します。
- 配布物を割り当てます。
- 配布後にBATを実行する設定を有効にします。
4. 端末上で事前テストする
LANSCOPEへ登録する前に、管理者として開いたコマンドプロンプトからBATを確認できます。0 は、管理者ユーザーでBATを実行した結果です。BATの構文と終了コード引き継ぎは確認できますが、LANSCOPEの実行アカウントや作業フォルダは再現しません。この操作は実際にFoltaへ端末を登録するため、未登録のテスト端末だけで使用してください。
管理者ユーザーでの事前テストとLANSCOPEのLocalSystem実行では、通信・権限・プロキシが異なる場合があります。最終確認は必ずLANSCOPEから行います。
5. 配布・実行結果を確認する
公開情報で確認できるのは、少なくとも配布/ダウンロードの完了・失敗までです。LANSCOPEの配布・実行管理画面で、次を確認します。- 対象端末へ2ファイルが配布された
- BATが実行された
- 完了または成功として表示された
- 取得できる場合、終了コードが
0 - 取得できる場合、標準出力・標準エラーに失敗がない
6. 正常導入を確認する
LANSCOPEの完了表示だけではFoltaの導入成功とは判断しません。① LANSCOPE
- ファイル配布が完了している
- BAT実行が完了している
- 取得できる場合、終了コードが
0
② Windows・ブラウザ
ChromeまたはEdgeを完全終了して再起動します。chrome://policyまたはedge://policyでポリシーを再読み込みするExtensionInstallForcelistにFoltaが含まれるchrome://extensionsまたはedge://extensionsでFoltaがポリシー管理されている- 利用者が拡張機能を削除できない
③ Folta管理画面
- 端末一覧に対象端末が表示される
- ホスト名と想定ユーザーを確認できる
- テスト用ポリシーで検知・警告・ブロックが動作する
- 管理画面へログが届く
実機確認項目
- LANSCOPEのバージョン・エディションを記録した
- 実行アカウントとしてLocalSystemを選べた
- BATとPS1が同じフォルダへ展開された
- 64bit PowerShellで動作した
- BATの終了コードが管理画面へ反映された
- 標準出力・標準エラーを確認できた
- 失敗時の自動再試行条件を確認した
- 配布済みと実行成功を区別できた
パイロットの停止・復旧
LocalSystem、同一フォルダ配置、終了結果のいずれかを確認できない場合、またはブラウザ/Foltaの確認に1台でも失敗した場合は、次の配布スケジュールを停止して対象を広げません。 LANSCOPE上の配布対象解除は、既に書き込まれたChrome / Edgeのレジストリポリシー、拡張機能、Folta端末登録を元に戻す操作ではありません。現行キットには公式アンインストーラーがないため、対象端末を記録し、必要な登録だけをFolta管理画面でrevokeし、OS上の撤去方法は別途検証してください。トラブルシューティング
BATは実行されたがPS1が見つからない
- 2ファイルが1つの配布物に含まれているか確認する
- 端末上で同じフォルダへ展開されたか確認する
- BATの
-File "%~dp0setup-mdm.ps1"を変更していないか確認する
LocalSystemではFolta APIへ接続できない
ユーザー単位のプロキシや認証プロキシが原因になる場合があります。LocalSystemからFolta APIと拡張機能更新先へ通信できるようにします。401で失敗する
登録トークンの期限切れです。Folta管理画面から新しいセットアップキットを取得します。409で失敗する
同じ端末がFoltaへ登録済みです。409を成功扱いせず、Folta管理画面で対象端末を確認し、必要な場合だけrevokeしてから再配布します。LANSCOPEは成功だが拡張機能が出ない
- Chrome / Edgeを完全終了して再起動する
chrome://policyまたはedge://policyを確認する- LocalSystemと64bit PowerShellで実行されたか確認する
- 拡張機能更新先への通信を確認する
再試行が毎回409になる
初回実行で端末登録だけ成功し、その後のレジストリ設定で失敗した可能性があります。Folta管理画面で端末をrevokeし、失敗原因を解消してから再配布します。やってはいけないこと
- クラウド版へこの手順をそのまま流用する
setup.ps1を配布する- PowerShellコマンドをBATへそのまま並べる
- 管理者ユーザーとLocalSystemを同じだと考える
- BATとPS1を別々の場所へ配布する
- 無条件の自動再試行を有効にする
- LANSCOPEの「配布完了」だけで全社展開へ進む
- 登録トークンやManaged Storageの認証情報を共有する
全社展開前チェック
- 現行画面でLocalSystemを選べることを確認した
- 1台でBAT・PS1・終了コードを確認した
- LANSCOPEの配布・実行結果を保存した
- Chrome / Edgeのポリシーを確認した
- Folta管理画面で端末登録とログを確認した
- 401 / 409 / 部分失敗の復旧手順を理解した
- 段階展開の対象と実施時間を決めた
- 停止判断と、現行キットに公式アンインストーラーがないことを担当者が理解した
LANSCOPEクラウド版を利用している場合
クラウド版では、Windowsへのアプリ・ファイル配信と管理者権限実行は確認できますが、次が未確定です。- PS1またはBATの直接実行
- 複数ファイルを同じフォルダへ配置する方法
- 管理者権限実行のWindowsユーザーID
- 64bit PowerShell
- 引数と作業フォルダ
- 終了コードと標準出力の取得
- 失敗時の再試行